エディタの持続性

SublimeTextとかNeovimとかSpacemacsが10年後もあるかっていったら大いに怪しい。けどvimemacsなら10年後もあるだろう。
昔流行っていたTextMateやら様々な和製エディタとかの並びが今ほとんど見かけないように、流行モノはすぐ廃れる割にかけるコストがでかい
そういう意味じゃ最近ある新参エディタの中でマシなのはAtomとVisualStudioCodeとかだと思う。理由はもはや新参で何とかなるには最低限オープンソースっぽい方向性、そしてMicrosoftGitHubみたいな後ろ盾。MSとかは一度やると一過性の明らかにネタくさいモノをのぞけば結構長引く傾向があるから。どちらも設定自体は比較的簡単なほうだし方向的に生き残りそうなのは伝統じゃなきゃ後ろ盾のデカさで直ぐコロコロ変わるソフトは基本駄目だと思う長持ちしないから本当に学習コストや設定コストが高い。

特にAtomGitHub使ってもらう為のツールの一つだとすればGitHubと便利に連携する機能を付けまくれば結果GitHubの利益になるので収益構造も何となく分かるし、無料で配っても収入源が後ろでつながっているから割と長持ちしそうな気がする。

Emacsが衰退したという話を見て

- https://www.slideshare.net/taumu/emacs-76377586

 これ。ちがくね?まず衰退したのはEmacsやViではないと思う。xyzzyは間違いなく衰退した。そうWindowsの雑多にあった沢山の微妙な感じでシェアを分けていた日本人むけの大量のエディタが衰退したのである。秀丸やらサクラくらいはまだ良い。でも昔はもっと有象無象のエディタが沢山あったそしてそれはほぼ絶滅危惧種になってんじゃないのかな。こっちの意味の衰退は間違いない。まずネコも杓子のPCという時代が終わり、スマホとオフィス使えれば十分な流れでユーザーの数が減ったのである。これによりわけも分からずエティタを使っていた多くのホームページを作っていた層とかがほぼ絶滅したと思う。今はやってもブログか日記。それも少数派でブログすらなくて facebook 。これによりブログパーツとかそういうノウハウも必要ないし。facebookも完全に金のためにやるツールなので、できれば手を出したくない人の方が多数。そもそも、facebookはそう別に便利でもなんでもないという事実がある。その結果、オープンな場所にはtwitterもあればいいほうという風になった。普通はもっと閉じててLINEとかで十分だから。発信力が高い人がtwitterとかインスタみたいなのをやっている。

 結果エディタが必要ない。この流れ。viやらemacslinuxとかunix好きな人が一定数いてメモ帳代わりに使うので好き嫌い以前にメモ帳が絶滅しないように実用ツールとして絶対viやらvimemacsあたりは残ってしまう。emacsが残る理由も割りと消極的でviの変なキーバインドよりはemacsの方が全然windowsに近いからっていうだけだと思う。

 emacsに関してはむしろ昔より絶対に簡単になっている。パッケージ特に日本語向けのパッケージが簡単に手に入るし。windowsっぽい操作にも簡単にできるし設定がGUIで普通のエディタの設定位のができるのでそもそもメモ帳代わりが本気で現実的。vimをメモ帳代わりにするとモード切替で躓く人も多いからね。そしてWindows環境では日本語とviのキーバインドは決定的に相性が悪いIMEとモードの切り替えが2重苦でその辺を設定で誤魔化す必要があるのだけどこれは個人がやる事なのでぶっちゃけ個人次第になる。その点からいくともはやEmacsの方が初期の敷居すら低いといわざるを得ない。だってlispなんてなくても別に普通のWindowsに割りと近い感じでかけるからね。

 あとメンテナンスに関してはvimも実は数人しか触れてないのでOSのアップデート次第ではやばい事には変わりはないと思う。ただviはもうそんな極端な変更はしなさそう。Emacsはその辺カスタマイズの範疇になりそうな部分もパッケージ化して色々フォークしているので細かい調整で徐々に敷居が下がり続けるのではないかって言うか、実際ここ10年位で凄く簡単になってると思う。前は日本語使うだけで結構面倒だったというか実際は日本語では使えるソフトでなかったのでxyzzyみたいのが人気だったというか。まあ今もWindows環境で日本語打つソフトとしてはxyzzyの方が敷居が低いと思うけど

foobarでyoutubeを見たりyoutubeの動画の音質をfoobarでコントロールする話

foobar2000Youtube component for foobar2000 使うと youtube 動画を foobar2000 で見れて音質とか変えれる

 裏でブラウザで流すより便利だと思う。何がいいかって言うとfoobarの音の設定がそのまま利用できる。個人的にはCDとかじゃない音源に高音が入ったりしてて耳が痛くなる変な音質の奴をfoobar通してイコライザつかうので20k以上をカットとかしている。長時間聞く作業用BGMは極端な高周波や低周波を一定以下は全部カットすると耳がキンキンしなくて良い。foobarだとWASAPIとかも対応してる。プレイリストがそのまま利用できるので、他のmp3とかCDの音源とかと一元管理できて便利。映像写さない場合はブラウザよりfoobarの方が軽い気がする。

Youtube component for foobar2000
http://fy.3dyd.com/home/

  1. ここを参考にした http://itnow.blog.jp/archives/1023703378.html

イラコライザにはデフォルトのじゃなくてもっと細かく設定できる graphic equalizer を入れている。コレだと結構細かく段階が調整できるので高音や低温だけカットしたいときに極端に音質が変わるのを避けれると思ってる。

keysnail とか Vimperator の後継の拡張がないので妥協案の話

キーカスタマイズしたい人向けの最近のfirefoxでも動く妥協案

■最初の難所テキストエリアのキー設定

 テキストエリアのキーカスタマイズをするfirefoxの拡張の有名どころが軒並み動かなくなっている中、理由は知らないが firemacs は最新版のfirefox(54.0.1)でも一応動くのでemacs風にキーバインドをしたい人はfiremacsを入れれば一応テキストエリアのキー設定は出来る。キーバインドもfiremacsは一応プレフィックスも設定できるので2段階キーバインドも出来る。

■Hit a Hint (KeysnailのHoK的な機能)はどうするか

  Vimperator の Hit a Hint 的な機能と Keysnail のプラグインの HoK 相当の機能は別の拡張の vimfx で一応現在の所は再現できる。ただし、 vimfx も webExtension 化は上手くいっていないとの事なので長期的に見た場合は動かなくなる可能性がある。

■タブの管理やお気に入りの管理などは

 vimfx で再現できない機能もかなりあって、特に Keysnail はプラグインが多数あってかなり多岐にわたる機能をカバーしてたので、フルに使いこなしてた人は厳しい。
 キー割り当てに関してもfiremacsは同じ機能に基本一つのキー割り当てだけなので、vi風とemacs風の同居とかwindows風と混ぜるとかは結構難しい。特にコピペのC-cとC-vはemacs風だと扱いに困るかも。keysnailだとその辺はjavascriptのカスタマイズでxyzzy風にセレクションがあるときだけC-cが効くとかも出来たのだけど、firemacsでは細かい条件を変えたりはできないので、コピペやセレクション周りはvimfxの機能で適当に誤魔化すと大分マシになる。まあテキストエリアに監視しては C-v C-c か C-y M-w か選ぶ必要はあって迷うかもしれない。

GDP的には老人でも生きていた方が良い

■老人でも生きてる方がGDPは増える
 最近老人の話を聞いていて物凄い勘違いをしていたのでなんとなく書いてみる話。その人は高齢化問題とGDP減少を何か無理にからめてしまって「日本の経済の為には老人はもう死んだ方がいい」みたいな事を言ってる人がいたが、これは間違いだと思うんだ。まずGDPが減るのはむしろ人口減少の問題と関係がある。GDPについて考える場合は、老人でも何でもいないよりはいた方がGDPは増える。人が老人になるだけで国が傾くわけではなく、若い人に引き継げていないから高齢化が問題になるだけで。老人だろうが何だろうが人が減る方がGDP減につながる。
 老人が増えて減るとしたら一人当たりのGDPであって、日本のGDPとしては老人でも人口が多い方が増える。

財政赤字と日本の経済は別物
 こういうと「でも赤字財政がどうのこうの〜」という話になるが、財政が赤字なのは行政や政府の収支バランスの問題で、日本全体の経済問題とは違う。関係はあるけど別モノ。しかも問題になるのは年金と医療費「だけ」の問題と割り切って良いと思う。財政の支出の比率を見るとその他の問題は些細な問題といっても良いと思う。

■年金は税金として考えると高所得者に有利
 年金問題は極端に全ての年金をカットするより、現実的には所得制限で一定所得ある人には支払いを下げて生活保護のような扱いになっていくのではないかと。まあ元々年金を自分の貯金のように勘違いしている人が多いが、強制徴収される税金の部類だと思えばむしろ所得制限は当たり前になるはず。それでは金持ちが損ではないか?と思う人がいるかもしれないが、税金としてみると今の年金や介護系の支払いは実は普通の税金と違って所得が高い人の方が支払い比率が少ない。低所得者の方が負担比率が重い社会保障というかなりの逆進性がある特殊なものなので、実は高所得者にはむしろ相当に優遇されてきていたものだったのだから、それを引き下げた所で行政サービスとしてはむしろ普通になるだけだと思う。
 介護施設などに至っては、そもそも低所得者は高くて利用できない施設が多い。本来は一定以上の金額が必要な施設に公的なお金を投入するべきなのかどうかから考えるべき問題だと思う。

Amazonと送料無料と宅急便

 少し前に話題になってたヤマトが Amazon の宅配に耐えきれずに音を上げた話*1。少し人とこの話をしたらなんか書きたくなったので。

■需要と供給
 ネット通販の拡大で宅急便の需要が増え、ドライバーが大変という話があるけどあれはおかしい。宅配事業の需要が増えたのならば、事業が拡大した分だけで宅配会社は儲かるわけで、それに合わせてドライバーを増やせばドライバーの負担は別に増えない。
 問題は需要が増えているのにドライバーを増やさなかったことにあるんだと思う。

 Amazon が安すぎてドライバーが増やせないというのならばその安い条件で仕事を引き受けてしまった点に問題があるわけで、どこまで行っても宅配が増えたこと自体はむしろ仕事が増えて悪い話ではない。それに中国の通販サイトとか北米アマゾンも距離がめちゃめちゃ遠いのにむしろ送料は安かったりする*2ので、別に日本だけが不当に安いわけでもない。

 結果的に起きることはおそらく amazon の宅配事業への進出なんじゃないのかと。 amazon はほかの国でも実は宅配事業を始めは既存の大手に任せるけどキャパを超えたら自社で宅配に乗り出すというパターンを繰り返しているので。

■ドローンと宅急便

 あとは宅配自体の技術革新にも問題がある。なぜか日本では次々にドローンを規制しているが、ドローンは宅急便のコストを劇的にさげる可能性がある。通販の需要は今後も絶対に伸びるのでこの分野の技術革新をした企業は業界を制覇する可能性がすごく高い。
 その場合ドライバー問題などはどこかへ消えるくらいの衝撃だろう。宅配や流通がドローンでできるのならば、今の宅急便のような小さな荷物を運ぶ所の問題は過去の問題になる。
 これは昔のカシオと電卓の関係性のようなもので、ソロバン文化だった日本は電卓を積極的に取り入れた。同じ流れがそのままワープロでも続き、その後にはPCでも起きた。その事で日本電子産業はバブル期に劇的に成長し産業を日本に作った。同じようなことがドローンでも起きる可能性がかなりある。しかし、電卓やPC、ITと違って何故か日本はドローンを規制してしまった。
 必要だったのは逆の事だったきがする。やや遅れている日本のドローン産業をうまく欧米の技術を利用して日本にしかない高い需要を満たせば、日本のドローンは電卓産業から続いた情報産業のように世界から一歩抜きんでるチャンスがある。しかし、もし日本だけが技術的に遅れた場合、一方的に国内の流通でコスト高になる事になり価格の競争力が低下していく可能性がある。

*1:http://news.livedoor.com/article/detail/12944995/ こういうの

*2:携帯の維持費とかも総務省とかの比較だと日本は安い事になっているが http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc255250.html、実際に海外の携帯使うと激安でびびる。ああいうのが規制なしで入ってきたら日本の通信事業って壊滅するんじゃないかと。日本の携帯を海外で使うと高いけど、現地のを使うとプリペイド式で支払ったりするから本体価格以外がむしろ安くて通信速度が遅いだけで安い国だと月額だと500円くらいだったりする。そもそもアフリカとかでも東南アジアみたいな収入が少ない地域でも現地の人が携帯を持っている時点で激安というのは本来推測できたはずだけど実際に知るまではむしろ日本は安いとすら錯覚していたのだから思い込みは怖い。

最近ニコニコ生放送が物凄い勢いで衰退している気がする

まず、配信数がゴールデンタイムとかで物凄い減ってる印象。そして以前に人気配信者が別の配信サイトに移っている。ゲーム系だとtwitchとyoutubeに移動している場合が多い。それ以外も何個もあるけど、細かいサイトは皆配信者の奪い合いで分散して弱小勢力化してるのでtwitchとyoutube以外は配信としては微妙な印象。

■なぜニコニコが衰退するのか

youtubeやtwitchは配信者が収入を得る仕組みがあるので趣味のサイトとは一線を画して別の商売になるような木がする。特にyoutubeは動画と合わせて配信者の収入もそれなりになることが分かってきているので。twitchは余程人気が出ないと無理かもしれないけどプロがCM目的で使うにはコメントを弾きやすい点でニコニコより利点が多そう。

ニコニコはクリエイターに還元する能力がなく、利益が出足した時に色々ごまかしのようなシステムを作ったが、そのころyoutubeではもう既に完全に広告型になっていたしtwitchではドネート+広告型で配信者が普通に利益を出せるようになっていた。徐々にこういう情報が広まりニコ生では熱心にやる価値がないとすると趣味の人しか残らない。趣味の人でも人を呼べる人は移っていく。結果地味な配信だけが残るパターン。

■ボカロの衰退の話も同じロジック

 これはボーカロイドでも同じことが起きていた。エイベックスがニコ生と一緒にやっていたときに、ボカロが流行っていたけど、ボカロの局はカラオケや再生回数で市販のCDを圧倒しても全然作者達に還元している雰囲気はなかった。そもそもボカロのメーカーであるクリプトンの社長は何年も前に趣味としてのボカロの話をしていたし、それを見てこれじゃ廃れそうと思った記憶がある。調べたら数年どころじゃなくて10年前の話だった
 2008年の例はその後のスマホの普及でプリやスマホゲーの課金方法となって実際に出てる気がする。

■この構造は音楽系も同じじゃないかなと思った

 この話は全く同じ構造でになっている。ぶっちゃ桁話10年単位の視点で言うなら、今の音楽業界は売り上げの相当な比率、下手をしたら半分位を音を作っている人たちに支払わないと会社自体が音楽関係ではやっていけなくなる可能性があるんじゃないのかと思っている。

 私が思う理屈はこう。CDをメーカーに依存して売っても製作者の利益にならない場合。音を作ってる人はCDではなく、ライブや配信や動画に依存した形になる。するとクリエイターが商売をする相手で主体となるのは音楽の会社ではなく、自分の音楽を売ってくれるGoogleAmazonになる。
 間にその会社を挟む必要がないっていうか。むしろ搾取されてるだけってことになる。これは大物歌手が事務所を抜ける構造によく似ている気がする。だからどこかで利益の出る比率が一定の値をまたいだ時に同じような感覚が製作者側に沸き起こるんじゃないのかなと。
 勿論既存の音楽関係の会社の人も個人単位では宣伝が上手い人とか広告が得意な人とかがいるわけで、そういう人は普通に残るから働いてる人が困るわけじゃないとは思うけど。その場合でもそういう人は別に会社に依存せずとも、その強みをGoogleAmazonと直接的にやりとりして生き残る可能性の方が高くて、大手の会社に中間搾取される意味が段々薄くなっていくんじゃないのかなと。特にCDの売り上げとTVの関係でそれは団塊ジュニア世代までの商法じゃないかなと思っているから。