最近ニコニコ生放送が物凄い勢いで衰退している気がする

まず、配信数がゴールデンタイムとかで物凄い減ってる印象。そして以前に人気配信者が別の配信サイトに移っている。ゲーム系だとtwitchとyoutubeに移動している場合が多い。それ以外も何個もあるけど、細かいサイトは皆配信者の奪い合いで分散して弱小勢力化してるのでtwitchとyoutube以外は配信としては微妙な印象。

■なぜニコニコが衰退するのか

youtubeやtwitchは配信者が収入を得る仕組みがあるので趣味のサイトとは一線を画して別の商売になるような木がする。特にyoutubeは動画と合わせて配信者の収入もそれなりになることが分かってきているので。twitchは余程人気が出ないと無理かもしれないけどプロがCM目的で使うにはコメントを弾きやすい点でニコニコより利点が多そう。

ニコニコはクリエイターに還元する能力がなく、利益が出足した時に色々ごまかしのようなシステムを作ったが、そのころyoutubeではもう既に完全に広告型になっていたしtwitchではドネート+広告型で配信者が普通に利益を出せるようになっていた。徐々にこういう情報が広まりニコ生では熱心にやる価値がないとすると趣味の人しか残らない。趣味の人でも人を呼べる人は移っていく。結果地味な配信だけが残るパターン。

■ボカロの衰退の話も同じロジック

 これはボーカロイドでも同じことが起きていた。エイベックスがニコ生と一緒にやっていたときに、ボカロが流行っていたけど、ボカロの局はカラオケや再生回数で市販のCDを圧倒しても全然作者達に還元している雰囲気はなかった。そもそもボカロのメーカーであるクリプトンの社長は何年も前に趣味としてのボカロの話をしていたし、それを見てこれじゃ廃れそうと思った記憶がある。調べたら数年どころじゃなくて10年前の話だった
 2008年の例はその後のスマホの普及でプリやスマホゲーの課金方法となって実際に出てる気がする。

■この構造は音楽系も同じじゃないかなと思った

 この話は全く同じ構造でになっている。ぶっちゃ桁話10年単位の視点で言うなら、今の音楽業界は売り上げの相当な比率、下手をしたら半分位を音を作っている人たちに支払わないと会社自体が音楽関係ではやっていけなくなる可能性があるんじゃないのかと思っている。

 私が思う理屈はこう。CDをメーカーに依存して売っても製作者の利益にならない場合。音を作ってる人はCDではなく、ライブや配信や動画に依存した形になる。するとクリエイターが商売をする相手で主体となるのは音楽の会社ではなく、自分の音楽を売ってくれるGoogleAmazonになる。
 間にその会社を挟む必要がないっていうか。むしろ搾取されてるだけってことになる。これは大物歌手が事務所を抜ける構造によく似ている気がする。だからどこかで利益の出る比率が一定の値をまたいだ時に同じような感覚が製作者側に沸き起こるんじゃないのかなと。
 勿論既存の音楽関係の会社の人も個人単位では宣伝が上手い人とか広告が得意な人とかがいるわけで、そういう人は普通に残るから働いてる人が困るわけじゃないとは思うけど。その場合でもそういう人は別に会社に依存せずとも、その強みをGoogleAmazonと直接的にやりとりして生き残る可能性の方が高くて、大手の会社に中間搾取される意味が段々薄くなっていくんじゃないのかなと。特にCDの売り上げとTVの関係でそれは団塊ジュニア世代までの商法じゃないかなと思っているから。