労働力の機械化

 労働が機械やPCによってどんどんと自動化していくと、人間はいずれ仕事を機械に任せて暮らせるとかいうイメージってまだ幻想としてどこかに残っているような気がするけど、それはさすがにないなと皆薄々思ってる。でも、じゃあどうなるかっていうイメージで言うと、人間は機械よりも労働価値が下ってきてしまうので、単純に機械に仕事を奪われてしまうが、知的労働は残るし、サービス業も大丈夫的な、だからそっちに移行するだろうというような話がある。
 個人的にはこれも嘘なんじゃないかと最近将棋で米長会長が負けたのを見て思った。一応フリーソフトの話とかをよく書くここにあわせてjavaの例で。例えば昔はメモリ使用量が増えておもくなるからJavaは駄目だなと自分は思ってたけど、最近の潤沢なメモリをみると、別にJavaでもいいじゃんとか思える所が増えた。javaでもいいって事はどういうことかというと、メモリ管理みたいなプログラミングにおけるそれなりの分野でも、処理能力が上がれば、機械的に自動でメモリを制御する方法が通用するってことだと思う。物量で押したら工夫する必要ないというか。つまり、知的な分野も結構機械化可能なんじゃないかなと思う。だから自分は機械化されないのはサービス業みたいな所しか残らないパターンもあるなと最近と思った。それも普通のサービスのうちかなりの分野、たとえば今でも減少しているガソリンスタンドの窓拭きみたいなサービスは何れ競争に晒されると淘汰されてしまう気がするので、結構えげつない感じのサービス業が増えるんじゃないかと。人間の欲を考えればそういう方がむしろ自然な気がする。
 で、ここからが、さっきちょっと思いついたので書くんだけど、何を書こうと思ったかといえば、これは現在の資本主義システムが合理的に稼動する範囲というものがあるのではないかと思ったということ。その範疇から外れるとあんまり感情的に納得しにくい感じになってしまうんじゃないかなと。金銭というのは、感情的な納得感でいえば恩の貸し借りをポイントで表示したようなものだと思うけど、自動化されちゃってくると恩ポイントみたいなものから派生している金銭システムって本来の人間の考える、妥当性みたいなものがなくなってくるなと。だって、自動化されちゃってるのに、何であいつに恩ポイント払わなければいけないわけ?見たいな気分が出てくる。これは既に今の既得権益への僻みみたいな感じで存在していると思う。初めの内はその発見や開発への対価としてバランスとれるんだけど、長期にわたって世襲とかしだしてると特に。何でそこに恩ポイントを出すのかと言う部分で、機械が自動的に処理してても、そのポイントを出すべきなのか感情的にどうも納得行かないと思うんだよね。あくまでそれが今までのルールだからという程度の合理性しかない。しかも数十年程度の結構短いスパンのルールなのでよく考えると納得できるはずもない。それは例えば漁師の人が自動化された地球っていう環境システムから魚を取ったとしても、それは魚を捕ったその人の労力に対しての恩みたいな部分で払ってるわけで、別に自動化されたシステムの使用量とは思ってないと思う。一方でそこに漁業権みたいな形で、猟師さんじゃない誰か地元の有力者へのお金がコストにのると急に既得権益不労所得っぽい理不尽さが出てくる。
 そこで、思ったのは前かいていた話と通じるけど、金銭システムってのは恩が先で後からポイントをつける仕組みなんだけど、この前後関係が結局まずいんじゃないかと。自動化が進むと労力とか個人への恩ポイントの支払い箇所が少ないので感覚的に理不尽な所にばかりコストがかかってしまい、市場原理的な合理性は薄れてきてしまう気がする。これの行き着く果てというのは絶対王政みたいな状態で、人類は知恵をつけてからそれに対応する仕組みを考えるまで長い間感情的にそういう納得感の得られない形を取らざるを得なかったと思う。極端に自動かすると、それは公共性が増してくるというか。労働力への対価というより、既得権になってしまうので、本来は皆が得する自動システムの維持費みたいなものを独占しているからって別に何にも労力払ってない所に支払いたくないし、それを競争させるといってじゃあ実際競争しているのかというとどこもしてない。例えば東電は競争していないし、電力会社が市場原理主義にのって大丈夫かというとカリフォルニアの例からすると結構微妙な問題がある。そこを民間会社にして余計な利権を持たせる必要があるのかとかね。勿論対応する為に独占禁止法とかは一応あるが、それがそんなに上手く機能しているとは思えないし。そこで、左翼みたいな話をかくと思うかもしれないけど、残念ながら計画経済みたいにしても上手くいくとは思ってないし、高コスト体質になって結局利権構造になると思っている。むしろああいうシステムは既得権益の温床だとすら思う。でも、そこで思うのは、人類が開発したもう1つの恩ポイント民主主義システム。これを政治と言うと急にうそ臭いので、そうは言いたくない。あくまでシステムとして、例えばだけど投票という恩ポイントは先にポイントがあって、それを何処に使うかを決めるというスタイルのポイントシステムだけど。こういうのは労力ではなく公共システムに対して維持費とか対価を払う方法としては結構悪くないんじゃないかと。そうすると自動化が進んでも、サービス業だけじゃない部分で公共のシステムでもポイントシステム的なものが成立したりしないかなとか。まあ、こういうよく分からない事を

「日本は民主主義社会ではない」 大塚英志×宮台真司 対談全文(前)(1/7ページ) | ニコニコニュース
http://news.nicovideo.jp/watch/nw190914

こう言うのを見ながら、朝10分くらいぼーっとしてたら何となく思った。単に明け方で何となく頭がおかしい時の症状といっても良いけど。