日本は労働力不足って言う理屈と現実

普通に考えると労働力あまってるんじゃない?
 良く日本は少子化で労働力不足だから海外から労働力を入れるべきだという意見を政治家が言ったりするんだけど、これを主張する人たちが次の点についてどういう理屈で考えているのかがいまひとつ想像が付かない。今日本は多分デフレなのは間違いない。まあ、正確にデフレの定義を知らないので小難しい用語的な意味では違うかもしれないが、少なくとも身の回りのものの値段ががどちらかと言うと下がっているという意味でインフレではない。で、需要と供給という昔教科書とかに載っていたのを思い出すと、確か供給が多過ぎると価格が下がるという話だった。つまり日本は供給が多過ぎるということになるんだと思う。で、そこでよく言われるのが設備過多って言う奴だ。これがバルブ以後ずっと生産設備の過剰とか何だとかいって色々機能を潰していたわけだよ。まあ、これ自体は結構自分は微妙な事だったと思っているけど、まあそれは置いておいて、とりあえず供給量が多過ぎるとか少な過ぎるとかいう場合に関していえば、日本のどの分野も原材料以外では結構値段が下がってる。そこで供給量を減らせと言う話で。だから余剰になった人もリストラする。だから新人も採用しない。だから雇用がなくなる。なるべく必要最低限以外のものは会社とかも切ってくるわけだ。その結果日本全体で、何処に使うか分からないマンパワーが余っていると言う感じに。つまりだね全体としてみて求人より余ってる労働力が多いんだよね。だから求人倍率も低い。どうして労働力不足という結論に繋がるのか良く分からないんだ。現実をみたらむしろ余ってるよね日本の労働力は。これをどういう風に解釈して労働力を入れるって言う話につなげているのかが知りたい所。

円高って不自然
 で、まあ労働力も余ってたら市場原理的には価値が下がるんだけど。労働力は安売りしちゃいかんということになってるから、あんまり下がらない。日本が何で困ってるかというと人件費が海外に比べて日本が高過ぎるて製品の競争力がないとかよく聞く。ぶっちゃけた所自然に任せたら日本の経済は人件費もデフレで値下がりして当然なんだけどそこは人為的に下げていないから、違う所に問題が出たりしてるんだと思うんだ。そこで雇用確保のために賃金を下げるべきだとか言う人もいる。けど、まあ、本当のことを言うと問題は雇用者の賃金じゃなくて、単純に円が高すぎるだけじゃないかと。だから国内に影響をしないで現実に即した形にするなら円安じゃないの?と自分的には思ってたりした。円安は相対的に人件費が下がるから加工貿易してる日本的には自然なんじゃないかと思う。円安にしたら材料費も高くなるから関係ないんじゃないのって言う疑問もあるけど、円以外から見た時は円安になると材料費が一定で、人件費が下がって見えるから結果的には人件費分安くなると思うんだ。他の国の理由がいろいろあるとしても、なんで円高なんだろうね。いまいち為替の仕組みって言うのが分からない。