「ダウンロード違法化」への流れ
「ダウンロード違法化」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/18/news125.html
違法化すること自体については日本国民の倫理的には賛否両論あると思うが、国際化の流れに従って、というのは危険どころか完全に間違っている。少しでもネットを見てる人なら一目瞭然だが、日本国外のコンテンツなんて違法まみれで、それを日本人が日本の法で抑制するのは極めて難しい。そしてそれを日本人が持ってくるのはけして難しい事ではない。それが違法なのかもほぼ確認できない。そもそも、ダウンロードした中身を取り締まるなんて倫理的*1にも技術的にも限りなく難しい*2し、仮に出来ても投資に見合った効果か怪しい。
つまり、国際化が進めば進むほど、日本の持つ権利は無断で海外に流出し、それを使った海外のビジネスがでる。日本国内でまったく同じことをやっても有料では人気はでない*3。ワザワザ国外へ権利を出しているようなもんだ。国内で発信してソレを海外の人にも利用させた方が国の政策としては賢いように思う。
そして、最大の問題として、nyやMXが未だに消滅しない事から見ても、法だけでは抑止力としては働かない。普通のネットを使う人たちの認識とかけ離れすぎていては、現状ではむしろ法が良くないという流れの方が強いだろう。さらに著作権関係の全体の問題として、現時点では現実的に見つけて取り締まる能力も殆どないということ*4。
違法化反対の人の意見は、コモンセンスというか共有知的に利用されているニコニコ*5何かをみると、その理想としている所は分かる。クリエイティブコモンズとかが近い考え方かもしれないが。ただ、そこに否定的な商売*6をしている部分をどうするのかが問題に思う。後、その方向性にニコニコの運営が賛同しているのかも微妙。ドワンゴはネタが分かる会社だと思うけど、利益からむとマタ別の話だから。
保証金制度については自分は懐疑的。権利を持つ人のところにその金が行く確率が極めて低いから。著作権関係の最大の問題は、これだけ簡便にシステムが作れる中で何故か権利者よりも、その集金システム自体が金を吸い取ると言うわけの分からない構造になっているからだ。お金とかはシステムが自動的に送る位で十分なはずだし、ソレが今時難しい事とは思えないが、何故か中間に入り込んだ部分が金を搾取すると言うこの構造を直さない限り、国民感情から考えても、基本的に難しいとおもう。