だから具体的な行程が見えないんだよね

 最近党首討論とかを新聞を見ててまた思ったんだけど、相変わらず意味が分からない話ばかりしてる気がする。野田さんが解散を約束したのに解散しないとか、近々解散ってのはいつなのかとか。どうでもいい事ばかりを話してる。そんな事は国民にとってはどうでもよくて、自民と民主だけの2つの政党だけの問題に過ぎないという点がどうして分からないのだろうか。

管首相ポスト周辺の政争に見える異常さ - himadatenodeの日記
http://d.hatena.ne.jp/himadatanode/20110615/p1

 この話とまるで一緒で、上の日記を書いた後の展開は実際もう分かってるが管首相は散々もめても解散はせずに結局党首交代で野田さんになったわけで、でもそうなるのは当たり前でしょ。っていうか、当時の状況からしてそれ以外の道があったとは思えない。ついでに言うと今回も全く同様だ。私は野田さん自体は何を考えてるのか分からない人で、単純に官僚の言うがまま動いているのかなという程度の感覚でいるしそんなに評価はしていない。特にデフレ期に何故消費税増税だったのか謎で、せめてインフレになってきたら増税するという何かのトリガーで増税が発動する予約増税にするべきだったんじゃないかとは割りと思ってるけど、それでも特に野田支持者じゃなくても、野田さんを解散総選挙にこのまま追い込めるという手順はありえないでしょうといいたい。そして自民もそのつもりがないんじゃないのかな?という気がする。

 その理由はこうだ。

  1. 前回の選挙の一票の格差が裁判で問題であるといわれた
  2. 現状の選挙の定数で選挙をすると違憲状態となる
  3. 従って、定数削減の法案を先に通さないと解散はありえない

 だから定数削減の法案が通るまでは解散なんてありえないでしょと。それとも比例区で調整して公明に不利になるような民主が主張する改変を直ぐに自民がのむと?そんなことはありえないので、散々もめて法案が通った後に解散しかないでしょ。これは解散が先にありきで決める内容ではなく順番としては定数削減ありきの解散になるのだから。もし直ぐに解散総選挙なんてことになったら憲法違反。議員による団結したクーデターにも近い状況といえるだろう。単純に選挙をするためのプロセスとして、ありえない。

読むと余計に分らない新聞 - himadatenodeの日記
http://d.hatena.ne.jp/himadatanode/20120118/p1

 ここまでの話は、個人的にはもう当たり前すぎて他の話をしてたら、君たちは一体何を言ってるのかと思わざるを得ないような話。頭が混乱してしまっていてオーバーフローしている人たちの話しだと思う。

 ここからは政局に過ぎなくて実にくだらない話だとは思うが、仮にもし解散について考えるなら推測だけど、石原新党や維新の会の勢いを削ぐ時間として、防御のために民主自民は結託してその時間を取った方が得になる。つまり、自民も攻めてるような不利をしつつポーズだけで解散はしばらく先延ばしにしたほうが有利と見てるに違いない。何しろ自民は原発問題をずっと牽引してきた政党であり、オスプレイなどの問題も当事者に含まれているわけで、自民がそれで民主を攻めるのは正直つら過ぎる。一方維新の会や石原新党が攻めた場合の筋の通りようがいっそう際立つわけで、自民としては野田政権がどんなに酷い政治をしてても、多いに結構で墓穴を散々掘ってもらった後に攻めどころができたら攻めたいという感じだろう。今みたいに地震を引きずった状態では、攻めた途端に自分たちの実績へとブーメランとなる非常に厄介な状態とも言える。しかし、しばらく時間を置いたらどうだろうか高速道路無料化や八ッ場ダムと同じように痛い部分があるものも時間と共に風化しそこは選挙の争点にはならないでしょ。消費税の増税も忘れ去られる。だから、民主や自民としては定数削減の話が如何に自分たちに有利なように、国民に映るかどうかにむしろ照準を合わせていると見るのが普通でしょ。直前でそんな選挙制度の大きな改変があって話題にならないはずがないので、原発推進派にとってもそれが好都合だし、関係ない人にも議員の数が多すぎるという話は話題性十分なのでそこに全力を注いでくるんじゃないかなと。この辺は実にどうでもいい話だね。