お金を刷っちゃだめな理由が良く分らない。

 というのをハテブで疑問に思ってたら答えてくれた。しかし、良く分からないので今思ってることを書いて見ることにした。

id:Mikagura お金を刷ること自体は構わないのだけど、刷りすぎるとインフレになって貨幣価値が不安定になるから。生産力や信用などの裏づけが無いままお金を刷ると、1円そのものの価値が下がってしまう。

よく教科書とかに書いてある話なのでそこまで分るんだけど、その理由が良く分からないんだよね。その関係性をグラフにしたとした場合。横軸にお金をする量、縦軸にお金の価値とすると完璧な再現性がえられなくとも、何らかの関係性を描いたグラフのようなものが出来るということだろう。それが比例関係なのか2次関数や指数関数の様な曲線なのかは分らないが、何らかの形で全体としてみればインフレになるって事なんだろう。だから教科書とかにはそういう話が出てるいるんだろうと思う。しかし、それならデフレで、かつ円高で困っているという状況下ならば赤字を抑える為にお金を刷っても程度の問題になるので、余程急激な傾きのグラフでない限り困らないのではないだろうか?という風にモヤモヤと思ったり。結局それをしないというのもグラフがないというのも、どれくらいするとどういう関係性になるかが分ってないような気がするんだよね。それが出ない限り逆にいうと、再現性を持って分らないならインフレになるともいえないともいえてしまう気がする。
あと、お金刷るのが国債で借金するのと完全な等価じゃなくても似たようなものじゃないかとではないかと思うのは、結局どちらも市場供給するお金を出してる(一方は擬似的な供給かもしれないが)っていう所とか。信用が下がるっていう所とか。あと、どちらも結局お金の貸付は別にして預かる部分を国営化するってことなんだと思う*1
より具体的に想像すると自分の直感的な印象ではこう言うイメージ。お金を銀行に貸している人は貯金で銀行が国債を買い国にお金を渡していても、銀行には自分のお金があると思っている。一方で政府から人件費や公共事業でお金が降りてきてもらった人はそれは自分のお金だと思っている。この時国民のお金としては銀行に入れてあるはずのお金が実は人の給与として支払われていてるのだから、事実上2倍になってる。もし借金をチャラにしたらそれが半減する(実際には貯金していたお金が人の給与になっていたのだから、恐らく貯金の方が0になると考えれば良いと思う)事になると思うが、そうなったら恐らく大きな社会不安が起きるだろう。しかし、チャラにせずに、お金を刷るとどうなるだろうか。恐らく、貯金は貯金のままありになるという感じだと思う。そうしても市場に急激にお金が出回ることはないのではないかと思うんだ。つまり国債と殆ど同じような動きしか示さないのではないかという気がする。だって、本当は皆が引き出したら引き出せない貯金を今日から皆が引きだせるようにしましたって政府が言っても、元々日本人はいつでも誰でも引き出せると思っているから慌てて銀行から引き出すなんてことにはならないと思うんだよ。勿論勝手にそうじゃないかと思うだけでよくは知らない。

*1:逆に言うと、ここには問題があって銀行が貸し付けしているのに国債で事実上預け入れが国営化しているので、民間のはずの銀行を保護せざるをえないという構造はダメだと思う。そういう意味では、事実上の国債窓口として機能していた郵貯が国営であった方が住み分けとして合理性があった気がする。国債では元々利率が低いので利子とリスクに応じた住み分けがされている方がいい。日本がギリシアやカリフォルニアと決定的に違うのはお金を刷る機関を自前で持っている分のデメリットがある代わりにそのメリットもあるという所だと思う