オバマと人民元の話

最近の人民元為替操作についての話。まずこれ。

普通に見たら操作されてるよね。景気の問題はともかくとして意図的に動いてないというのはどうかと思う。で、最近の話。

 好感ってより、アメリカの思わぬ指摘とオバマ旋風にあわてて動かしたとしか思えない。いや、よく知らんけど。 で、前にこの記事読んだ時に、何か論点ずらしに必死な感じがしてそれはないだろと思ったりしていたけど。今見ると余計にそう思えてくる。

中国は自国の為替制度について「通貨バスケット制を参考とした管理変動相場制」と説明しているが、実態は人民銀行が価格を支配する管理相場制である。なぜなら、これまでの通貨の動きからどう分析しても通貨バスケット制を採用しているようにはみられない。また、形式上、価格は市場取引によって決定されるが、主要な市場参加者は人民銀行によってコントロールされている。ガイトナー氏の言うことは正しいと思うが、誰もがそれを知っている。誰もそれを言わないのは、言ってもどうにもならないからである。

 いやいや、中国系の記事だからってそれはないと、正直記者にも不信感を持ったりした。実際論点以外の他の部分はどうでも良くて、不景気の原因を押し付けてるとかも実際どうでもいいんだけど、為替はしっかりやったほうがいい事には変わりない。で、中国の言ってる内容と実際の動きが食い違うってのは良くないよね。
 正直始めのころはオバマってどうかと思ってた自分的には、最近結構いいじゃないのってのに変わってきた。サブプライムローン云々の前に明らかに中国製品が安すぎて先進国の製造業が傾いている面は否定できないと思うんだよね。かといって、経済的な力で中国が取って代われるほど引っ張る力もない。もう少し中国が頑張ってくれれば中国は牽引役って事で役得でもいいと思うんだけど、結局引っ張ってるのはアメリカという罠。