lispが普及しない理由についての妄想

 2chの"前後フィードバック機能"の話しを見ていて何となく思った話。lispって結局ライブラリがないんじゃないのかと勝手に妄想してみたり。CommonLispの巨大な言語仕様からするとなんか変な話だが、それでも今時のGUIバリバリやったりWindowsと連携したりする面では全然足りてない予感。ライブラリみたいなのは別個に存在していたとしても普及してないし汎用性が低い。
 まず圧倒的にユーザ数が多いWindowsでのlispがあんまり普及してない。次にWindowsWindowsの機能を生かせそうな話がlispの話を書いてる所で見た事ない。つまり、ドキュメントや例がない*1lispと言えば言語についての高尚な話は良く見かけるけど、それで具体的に何が出来るのか自分には理解できない。誰かの電波風に書けば、自分に理解できないものは存在しないとか。
 じゃあ実際に一般人が使うとしてWindowsで一番普及しているライブラリは何かと考えると、clispとか自分も含め普通の人は入れないから、変な話エディタとしての需要からxyzzyEmacsの方がユーザは多そう。すると結果的に一番普及しているライブラリは多分Emacsについてる奴と言う現状。EmacsはCommonLispとかなり違うから、lispっぽいlispだとschemeEmacsenとか普及してないし、xyzzyのライブラリがlispっぽいのじゃ一番一般人に近いものになりそうな予感。でも、見た目が付いててなんか出来そうなのを何も知らない状態からやるとしたらxyzzy lispすら面倒なので、多分AHKとかの方が楽と言う現状。ちょっと手の込んだのだったらC#とかなら.netframework使えるし、面倒もない。そんな感じで、もはや言語以前に勝負が付いてしまう。
 もしOS依存しない部分で勝負だったら、RubyとかPerlみたいにWebでの使用を考慮したライブラリとかが普及していないと厳しい、そもそもPHPとかPerlみたいにレンタル鯖に入ってない言語でなんかしようとは自分みたいな人間は思わない。
 WebやOSに近い具体的な何かを作る部分で言語のメリットが相殺され、苦労して自分でやる部分のデメリットの方が大きくなってしまっている。少なくとも自分は面倒そうなのでそういうことはしないだろうとか言う意味で。熱心なlisperにしてみれば無知ゆえの妄想と思われそうだけど、まず少なからず興味もある自分が知らない時点で興味のない普通の人は知らないと思われる。当然新規参入者がlispを選択する時に考慮されそうなのは、この程度の認識じゃないかと。もし、コレが事実と違うならPRが足りてないんじゃないかと。

■MSがEmacsモドキを作ってると言う話
Microsoftが.NET版Emacsの開発を検討中 - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0801/07/news030.html
これ出来たらlispライブラリが.netとかに出来そうなのでWindowsで何かするのはぐっと楽になりそうな気もする。

まつもとゆきひろハッカーズライフ:第11回 Let's Talk Lisp (1/2) - ITmedia エンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0801/29/news010.html
Rubyの中の人はlisp好きそうだ。ヒマになったらlispとかなんか作ってくれるんじゃないのかと勝手に思ったり。lispと言えば、ポールグレアムは、なんか1から新しいの作ってるらしくて、それじゃライブラリ所じゃないし。

*1:xyzzyだと比較的Windowsの話とかが出てる場所も数少ないながら在るけど