xyzzyの現状というか使用感
xyzzyはIMEなども標準的なWindowsのエディタの様に使えるので伝統的なEmacsよりは随分簡単に使えるのは確かだと思うが*1、lispの量が当然elispと比べて少ないので、機能が存在しない分野というのもかなりある。プログラミングっぽいので言えば、Java(JavaTinyConsoleとか結構充実している)やRuby、Pythonなんかは結構機能が付いているモードもあるような気がするが、PerlやJavaScriptのモードのように基本的な色分けとか結構厳しいことになっている。(これは正規表現の文字列を色分けするのが微妙な感じになっているからだと思うけど。)この辺の話。他にも、ドキュメントを標準的に取り込んで参照するような機能(info-modokiのような)は有効になっている場合と、そうでない場合がある。Emacsのように何でもかんでもあるような状況ではないので、基本的にCommonLispで遊びたい人が自分で作っていく必要があったりする。xyzzy自体はすぐさま実用するようなエディタと言うより、誰でも直ぐ出来るような課題が転がっている楽しいエディタというのが感想じゃないかと。
総合的に見て単純にxyzzyの欠点を挙げつらねるのは、そんな拡張機能の有無などに頼らなくても十分に簡単なことで例えば。
根本的な部分で、やや気になる点
- 正規表現の色分け*2
- 同時に使える色の数が16色程度に制限されている問題。
- 不可視の機能が無いので、折り畳みなどが実現しにくい
- 遅延読み込み
- 縦の罫線表示が微妙
- Windowsでしか使えない。
- 日本以外では知名度が低い。
- 中の方は一部英語化が無理らしい
こんな辺りは結構厳しい。しかし、機能云々以前にViやらEmacsとかを試してみれば直ぐ分かるんだけど、xyzzyはWindowsだけで作ってあるので当然Windowsとの親和性が高い。例えばviをWindows風に使うとか基本的に良いことが無い、そういう拡張も無いこともないが、そんなことするなら秀丸の方が遥かに優れていると思う。Emacsも然りで、何でもEmacs内に取り込まないと不便になることが多いし、まずアプリケーションを複数起動させたり閉じたりしながら使うWindowsとしては糞重い。vimも最近のgvimとか結構重いので、特別軽快差のメリットも感じにくいけど。まあ、同じ機能をメリットと見るかデメリットと見るかは違いがあるとしても、総合的には基本性能の面でもxyzzyがそれ程決定的に劣っているわけではないとは思う。
他は無いものでも参照
■追記
xyzzyを半透明に - himadatenodeの日記(色の奴)
http://d.hatena.ne.jp/himadatanode/20070520/p2
xyzzyの色設定 - himadatenodeの日記
http://d.hatena.ne.jp/himadatanode/20070520/p1