慰安婦問題の本質は韓国人の政治的能力の極端な欠如だと思う

 政治家だと慰安婦の本質的な問題に気づいていても外交の関係もあって本当の事はかけないかもしれないが、私は別に政治家じゃないの本当に思ってる事を書いてしまおうかと思う。それと、後から見たら自分が慰安婦問題に対してこんな事を思っていたかと見返したりするのはそれなりに楽しそうだなと思ったので。

■人権問題としてみた場合の慰安婦
 私が個人的に思う慰安婦問題の本質は人権問題ではないと思う点だ。慰安婦は現在の人権的な感覚から言えば確かに問題がある。ただし、韓国の場合それを言い出すと、朝鮮戦争でも、ベトナム戦争でも人権問題は発生しており、日本軍の慰安婦だけを問題にするのは明らかにおかしい。もし人権問題だというなら全ての人権問題を平等に、しかも近い時間に起きている問題の方が被害者が沢山生き残っておりより重大に捕えなければおかしいはずだ。しかし、韓国はアメリカにまで慰安婦像を立てているにもかかわらず、肝心の朝鮮戦争時の米軍に対する慰安婦の問題を米軍に国を挙げて声高に訴えているようではない。つまり、これは十分に政治的な主張で人権問題はカードの一つに過ぎない事を意味していると思う。

外交問題としてみた場合の慰安婦
 人権問題という視点をばっさりと排除してしまうと、後は意外と簡単な構図しか見えてこない。つまり、慰安婦の違法性や、中身や証言の正しさ、補償や裁判などの白黒がどちらであったとしても、外交問題には関係がなくなってくるからだ。そう、慰安婦が可哀想な人達であったとしても、そうでなく嘘つきだったとしてもどちらでもいい。
 外交問題としてみた場合、日本に対して慰安婦問題を言うという事は、日韓関係を損なう、もしくは日韓の距離を取りたいという主張に単純化できる。もし補償だけが問題ならば、あんな大騒ぎせずに事務的に裏でやって、日本がお金を払う事にしても秘密裏にこっそり支払えばそれで慰安婦の当事者たちの問題としては解決するからだ。アレだけ騒ぐというのは外交的にみれば、日韓の外交的距離の問題といえる。外交的に見るなら、韓国は慰安婦問題では得をしないように思える。自分たちに損な主張を騒ぐ理由は見えてこない。下手をしたら北朝鮮との戦争が再開した時に日本が後方補給基地としても機能しないという危機的な可能性まで出てくる極めてクリティカルな問題だ。代わりに韓国が得られるモノは慰安婦の人が受ける国家単位で見た場合は微々たる金額だけ。これはおかしい。
 そこで別の見かたが必要になる。結果的に日韓の外交関係を損なって得をする国はどこだろうか。まず韓国と戦争中の北朝鮮は日韓が分裂すれば明らかに有利になる。更に、そこに加担して援軍を出していた中国も負担が減るといえるだろう。さらに、慰安婦を主張しているのが日本の左翼と、韓国の左翼なわけで、それは主張してる当人たちも左翼であることは否定はしないだろう。本質的に、ここまでほぼ明らかな内容にもかかわらず何故韓国が日本に対してだけ主張をするのか考えると、韓国人の政治的能力は極端に低いと見た方がいいような気がする。何しろ自分たちに損な事しかしていない。自分たちが何を言っているのか理解していないとしか思えない。

■日米関係としてみた場合の慰安婦問題
 韓国人の政治音痴はさておくとしても日本への実害もある。例えば日米関係へ与える外交的問題だ。ここは真剣に対応した方がいいと個人的には思っている。例えば、少し前にアメリカに慰安婦像を建てるなどという話が出ていたが、あの話に見える本質的な問題は日米関係へ打ち込む楔としての像である。アメリカの立場にたって考えると分かりやすいが、もしあの慰安婦像を認めないとなると中国と違い人権を擁護するはずのアメリカの立場としてみると対外的なイメージが著しく悪い。かといって、像を建てさせてしまった場合、同盟国である日本人への心象はかなり悪い。どちらを選んでも苦しい判断に見える。そういう割と外交的にいやらしい判断を迫る楔をなんとアメリカ側の国であるはずの"韓国"が打ち込んでくるんだから正直言ってたまった物ではない。結果的に像を建てた場合は日米関係に小さな棘が刺さる効果があるし、像を建てなかった場合人権を擁護する自由の国としての立場に僅かな隙ができる。結果的に取っているアメリカのカードは像は建ててしまうけど日本が抗議をするから辞めるかもっていう事で最終的な像を建てない理由があったとしてもそれは日本の責任だというスタンスで逃れようとしているわけだ。

 これは外交的に見る場合は常に犯人を捜すための常套手段だが、こんな事をして結果的に得なのは誰か。日米関係が揺らいで日本や米国が得するとは思えない。またその保護下である韓国も得するとも思えない。何しろ戦時の統帥権までアメリカにゆだねアメリカの核の傘によってかろうじて北朝鮮から守られているような韓国にはむしろ損ばかりに見える。すると、やっぱり見えてくるのは中国と北朝鮮以外の何者でもない。その手先となってあれこれとしているのに、全く自覚症状がない韓国の政治レベルは相当な物だと思う。悪い意味で。

■個人的にアメリカに言いたいこと
 個人的にアメリカに言いたいのは、韓国は、多少問題が起きても誰かに煽られない限り、それが問題だという認識すらできてないし、自分たちが何をしているのかおそらく認識していないという事。つまりいいように情報操作されてしまってる。韓国人の主体性に気を使っても意味はないと思う。一度呑めば、次は韓国というダミーにダメージを引き受けさせている本体は、単に要求する内容を増やすだけだろう。こうなって来るとほとんど埋伏の毒のような物だ。
 日本人はこの問題を割りと深刻な名誉の問題と捉えている。仮に問題にするにしても何故日本だけが?と思っている。同じ慰安婦の問題を人権問題として世界中の核廃絶のように主張するならまだしも、日本の慰安婦だけ取り出して歴史に残そうとする。この不名誉さは日本人には到底許容できる物ではない。特に先祖の名誉の問題というのは仏教徒が多い日本で、つついてはいけない数少ないポイントだ。というかほとんどの場所は日本が譲歩出来る余地があるが、ほぼ唯一譲歩できないのが一族の名誉と天皇だろう。あまり日本へ負担を押し付けたら日米同盟は本気でひびが入り、かなり危険な事になってしまう。日本人は損得より名誉の問題を重視するのは昔も今もそこまで変わっていない。そしてそうなった時には日本人は自らの暴走を止められるとは思えないし、既に制御できなくなりつつある部分もある。そこが如何に致命的な問題なのかはアメリカにも中国にも認識してもらいたい。アメリカは韓国みたいな捨てておいても大丈夫な国のために世界を不安定にするべきじゃないと思う。