次は物の動きをインタラクティブにシミュレートできるんじゃね

 チラチラとあちこちで書いてるんだけど、去年からはまってるMinecraftってゲームが面白い。何が革新的かっていうと、見かけの3D表面だけじゃなくて単位当たりの物体をちゃんとシミュレートしているという点。そういう意味じゃ2Dから3Dへ変化したような次元の違いがある。UOとかも面白かったけど、結局やれたのは設定してあった家の組み合わせとか、設定してある掘り場から鉄とかを掘ったりとかそういう仕掛けがある所でクリックゲー的な動きだったのが、Minecraftはそれが全く制限なくできてしまってるという意味で、何かまだまだ進める方向があるじゃんという感じを受けた。まあマインクラフト自体は勿論単位が1ブロックで非常に大きいのでリアルとかそういうものではないのだけど。
 具体的には今までの物理エンジンとかがやってることはあんまりインタラクティブじゃなかった。例えばオブリビオン(これも随分はまって楽しく遊んだけど)とかみたいに自由度が高いゲームですら砂を掘ってそこに砂を掘った窪みが出来ると言う事が出来なかった。壁を叩いたら壊れて戻らないと言う事が出来なかった。やっていたのは初めから仕掛けが仕込まれている場所のトラップや、拾ったアイテムを振り回したり重力で落下させたりする程度だったわけで。minecraftはあんなしょぼいグラフィックと思われがちだけど、もはやグラフィックと同化している物理シミュレートが凄く面白いと思った。つまり、あれはあのままブロックのサイズをどんどん小さくしていくっていう方向性が結構有望で、ブロック風の世界も味があって面白いのだけど、別にあれは細かいブロックで若干リアルになってても多分普通に面白くなる。
 マインクラフトはそういう意味じゃまだシミュレートしている単位が大きすぎてクラフトボックスで道具を作るようにしてごまかしてるけど、道具自体も単位ブロックの組み合わせによって家のように作れるのが同じ手法による理想形だと思う。具体的には、窯とかも今は「窯」というブロックのツールを作ってしまっているけど、むしろ火と熱の流れの簡単な法則を作って窯を小さなブロックで構成すると、その窯の形で温度が上がったり下がったりするというのが本当は理想的。今は水流の簡単なシミューレトはあるけど、ネツとか空気がないんだよね。水も、頑張って湧水が出来る所までやれば今の単位ブロックの大きさでも凄い違いが出ると思う。つまり地下を掘っていたら水が噴き出したり、それを排水しないと駄目になるわけで。こういう方向性って結構考えるだけでわくわくする。もしオブリビオンみたいな世界で自分で木を伐り出して何か作れたら…。もしも魔法を使って建物にあたると建物が吹き飛んだりしたら…とか何かUOのころのわくわくする感じが思い出される。
 マインクラフトが面白い理由はそんなに難しくなくて、今までそんなゲームがなかったからやったら新鮮で面白いんだよね。そしてそれは多分結構ハード的な進歩も必要になるのでどうやってこれ以上リアルにしようと思ってたようなソフトメーカには結構、違う方向性で面白いんじゃないかと思う。